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2号機Fail<3>

塩見通信 ~道(みち)~ Vol.3: 9.2.2013 from Singapore

近況
 自然に満ち溢れたNZから飛行機で11時間、経済成長著しい人種の坩堝シンガポールへと降り立った。船が乗っている高級ホテルとマーライオンくらいしか予備知識がなかったが、そこは人種の坩堝。行けば楽しいこと、興奮すること盛り沢山間違いなし。。。のはずだったが、わずか半日で飽きてしまった。圧倒的な自然や歴史の深い遺跡などに心を躍らせる僕には、この国は近代的過ぎるのかもしれない。かと言ってヨーロッパのような新鮮な感動もなく、、、。むしろシンガポールの政治経済システムに興味が湧き、それらを調べるのに時間を費やしている感は否めない。そんなシンガポールから塩見通信vol.3をお送りします。

「生(せい)と命(いのち)」
 先日特攻隊隊員、荒木幸雄さんの写真に改めて触れる機会があった。かつて知覧特攻平和会館を訪れた際にも目にし、僕を釘付けにした写真である。それは特攻2時間前(実際には特攻は翌日に延期)に撮られたものであるが、「死」を目前にした若者達の笑顔と、本土に残りまだ「生」きることができる子犬とのアンバランスがなぜか僕を惹きつけた。彼らは日本国のため、大命を背負って出撃した。それはなにかが少し違えば僕だったかもしれない。なぜ彼は出撃しなければならなかったのか。なぜ彼だったのか。
 大阪の高校生が体罰を理由として自殺した。部活動における体罰に対しては賛否両論があるかと思うが、人が死ぬというのは異常事態であると考える。これから、という高校男児の息子を亡くしたご両親のことを考えると、やりきれない思いになる。これも何かが少し違えば自分だったかもしれない。なぜ彼だったのか。
 実は去年の夏に後輩を一人失った。かけがえのない経験を共有した、熱いものを持った人間だった。常に妥協せず、自分にも他人にも厳しく、、、尊敬できる奴だった、、、その人間を形容する時、そのような言葉を吐く人間が多い。確かにそうだったが、あいつは常に生の本音で正面から向かってくる奴だった。立場度外視、建前ファック、生の本音、はいドンッ!って感じの奴だった。いい奴だった。そんな奴が人生を賭して挑んでいた闘いの舞台から突如としておろされた。なぜ。なぜ今、なぜあいつ。
 
 当たり前の生などないといくら説かれても、そう思おうとしても、人間(特に僕のような若者)は横着なもので、すぐに生の享受に対する感謝を忘れてしまう。僕も、人間死ぬ時は死ぬやろ、とそれ以上の思考を巡らせたことがなかった。しかし彼の死は改めて「生命」について考えるきっかけを僕に与えてくれた。
 考えた結果得られたものは単純明快だ。第一に絶対に親よりも先に死なない。第二に本気で生きる。
 初めに、自分の生を考える上で絶対に逆らってはならないのは親だと思い至った。子に対する親の無条件の愛。僕が今生きている原点、文字通り、原点。そんな両親に対する最大の親不孝はやはり、先に逝ってしまうことだと改めて認識した。海外を放浪している最中であり死というものが普段よりも少し近い存在となったためであるが、基本的には自分の意見を第一にしてても、生死が関わるものに関してはもはや問答無用で親の意見に頭を下げるしかない。しかし一方で、人間にはそれを無視してでもやらなくてはならないことがあると思う。そんな時は両親が理解してくれることを願う。
 第二に本気で生きる。かつて「お前は何をするために生きているのか」と問われたことがある。一見哲学的、抽象的に見える質問だが、この質問に対する自分なりの解を持っていない人間は不幸だと思う。人生という極めて不確かな時間を生きる中で、その時その時の自分の解を持つことができない人間は、同時に人生に対して熱を持つことさえできない。人生冒険。どれだけ自分が興奮する人生を送れるか、それを決めるのは自分次第。信長のように濃く、死に際に舞える様なそんな熱い毎日を送ってこそ、自分は生きている、命を燃やして生きている、と言えるのではなかろうか。そうでなくては自分自身の命に対して失礼だと思う。

 いざ文字にしてしまうと「そんなん分かっとうわ」と言いたくなるような結論に行き着いてしまった。しかし改めてそのような概念に対して思索をめぐらすことは、なかなかに刺激的であったと感じる。一人一人が死ぬほどに燃えて生き、自発的な挑戦を続けることによってのみ、日本の再興は実現可能なのではないだろうか。というハイエクにも触発される。皆さんも一度考えてみてください、命(いのち)。新たな気付きがあるやもしれません。

感想、反論、意見、なんでもよろしくお願いします。 塩見典大(しおみのりひろ): HYPERLINK "mailto:shiomi_nori@yahoo.com"shiomi_nori@yahoo.com



 写真中央にて子犬を抱くのが荒木幸雄隊員。犬はその直前に迷い込んできたものであり、彼らの犬ではないようである。そんな不意に訪れた生々しい生であったからこそ、この写真は一層に人を惹きつけるのではないだろうかと思う。
Commented by Jdbxarcap at 2021-01-25 12:18 x
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by SIX210 | 2013-02-10 16:51 | Comments(2)

我が家のワンコのことなど


by SIX210